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生き別れした孤児、恵まれない子供が街や施設にあふれ、こうした子供の親代わりになりたいとの希望者も多かった。
ところが、戦災復興、高度経済成長を経て世相が落ち着くに従い、街から孤児の姿も消えていった。それでも四十一年県の里親登録は五三七人、うち児童が委託されている里親は、一九二人、児童も二三四人に上り、十分制度が活用されていた。だが五十年には、登録里親一四六人、児童が委託されている里親は三十四人、委託児童は四十一二人と激減。ついに昨年は、登録里親は百人を割り七十五人、児童が委託されている里親は十四人というありさま。
このため、従来年四回ぐらい開かれていた県児童福祉審議会も年間一度で事足りるといった状態。このような傾向は、九州各県似たりよったりという。
県児童保育課では、里親登録減少の原因を?希望と一致しない?実親が里親より施設に入れたがる?児童の八割は親がいる−などを挙げている。
現在、県内には乳児院、養護施設など十三施設に、約七百人の恵まれない子供たちがいる。県は制度の趣旨を広く県民にPR、運用の活発化をめざすことにしているが、
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